この本は偶然ネットの記事で見て、読んでみたいリストに入っていた本です。
この記事がおもしろくて。まずは ↑ これを読んでみて下さい。
どうやら”令和版”というのもあるみたいなんですが、何となく初めに書いたもののほうが著者さんの思いの熱が込められている気がして、じゃない方を選びました。
将来、といっても老後シニア起業、という形になると思いますが、起業しようと思ってます。
思ってるだけでまだ全く具体的になっていないので、今、雇われている身であるうちに何をやっておけばいいのか、ということを知りたくて読んでみました。
ビジネスマンではないので、初めてお目にかかるカタカナ単語がたくさん出てきましたが、カッコ書きでわかるようになってたのでなんとか意味が分かりました。
若い方向きの本だとは思いますが、おばさんもかなり刺激を受ける内容でした。
読んでよかった!
何というか。。
わたしの夢って自分ごとでしかなかった、って改めて思いました。
もっと世界がこうなったらいいなー、ってことをビジョンとして持ってなきゃ、って思いました。
この本が一番言いたいこと
企業で働くにしても「起業家」のように考え、働くことが必要だ。
企業において、どんどん出世していく人、あるいは、やらされ感なく楽しそうに仕事をしている人は、例外なく「起業家」マインドをもって自律的に働いている。
「起業家」マインド、すなわちアントレプレナーシップが企業人にも必要。
会社で業務を行うことは「会社」や「上司」、「人事部長」がそうさせているのではなく「自分」でそうすることを選択している。
自分のやりたいようにやっている人がいる。上司を味方につけ、あるいは諦めさせ、好きなことをやっている人がいる。
人事部門も黙認、あるいは奨励して自由にさせてもらっている人がいる。
彼らはやりたいことを自らの意思で選択してやっている。
企業で働くにしても、自ら仕事を作り出し、自らの責任において行う。「自律」が必要。
企業において、上司からの適切な問題文を与えられない環境では、自らの頭で「問題文を作り出す」ことが求められる。
Howを知っている人ではなく、Whatを考えられる人、価値を生み出す人こそ必要。
病院で看護師として働いていて、「起業家のように病院で働く」という発想は、今までありませんでした。
「起業家」なんてわたしには関係のないこと、だと数年前までは思っていました。
ビジネスマンではありませんが、「起業家のように病院で働く」(ような気持ちを持つ)ことは可能だと思いました。
その気持ちを持つことで、自身のスキルアップはもちろん、職場全体のスキルも上がり、結果的に赤ちゃんやご家族にとっても(わたしはNICUで働いてます。)世界がよくなっていくことは間違いありません。
考え方次第で、そういうビジョンを持って進んでいけそうです。(給料には反映されませんが。大丈夫でーす。)
それが今後ずっと、退職後のスキルとしても役立つように系統立てて行きたい、というのが野望です。
志をもつ
人材は、組織ニーズに見合うエンプロイアビリティ(雇用されうる能力)を高めるために自己投資をし続けることが必要。
環境変化に対応すべく、絶えず学習し、成長し続ければならない。
つまり、絶えずインプットをし続けないと、アウトプットができない。
何がそのようなインプットをし続ける力になるかというと、自分がこうしたいという目標を持つこと以外にはない。
キャリア・ビジョン(中長期の自分の目標)を持つと、日々の仕事のやり方がそのビジョンを実現することに繋がっていく。
やるべきことや、時間の使い方が明確に見えてくる。
自分の求める働き方をしている人は、このビジョンを強烈に意識している人が多い。
中長期のビジョンを意識しながら、短期の仕事に取り組むことをバイフォーカル(遠近両用)・アプローチという。
ワーク・ライフ・バランスという言葉に逆に縛られてしまう人が多いように感じる。
起業家にそのような言葉はない。
毎日18時間、1年360日働くなどということはよくある話。
メンタルの病気になってしまったりするかというと、これがならない。
なぜなら、人からやらされているからではなく、やりたくてやっているからだ。
ワーク・ライフ・インテグレーション。
プライベートも仕事も同じ人間のやることであり、実際には、プライベートの活動やネットワークが仕事のヒントになったり、直接的に仕事につながることさえままある。
仕事は生活の糧や苦しみの大家ではなく、自己実現や自己成長、世の中への貢献の手段としても機能。
そこに楽しみや喜びや遊びの要素だって見つけることはいくらでもできる。
ワークとライフをきっちり分離してしまうのではなく、その接点を持ち両方を有機的に結び付けて、人生を有意義にしようとする姿勢のほうがずっと人生が充実するのではないか。
言われたことをやるだけでは終わらない。
環境・技術激変の時代に求められるアウトプットは、いかにソリューション、顧客満足度、価値・付加価値、成果を生み出せるか。
アウトプットするためには、専門知識、専門外の幅広い知識などが必要で、かつそれらを常に高め続けていなければならない。能力を保有しているだけでは、アウトプットできず、成果を導くための試行・行動を行っているかどうかがカギとなる。
自分の頭で考え動く、ということは、企業に勤める人たちにもますます重要になる。
事業の責任を負っている人なら、あるいは上司の上司なら、どう対処するかをシュミレーションすることが自身の成長につながる。
自分の金を使ってビジネスをやっているとしたらどうするか、ということ。可能な限り、ビジネスチャンスは逃さないようにするだろうし、無駄を省き利益が出るようにするだろう。
何かのプロジェクトに周りのメンバーに関与してもらい続けるには、貢献した以上のリターンが返ってくるような仕組みづくりが必要。
上司に対しては、業績を上げたい、組織を活性化したいというニーズに応えられるようなプロジェクトを作り、そのうえで、リスクを説明可能な範囲内に抑えるなどの工夫が必要。
部下に対しては、スキルを身に着けたい、評価を上げたい、ネットワークを広げたいなどの個々のニーズにきっちりと応えられる仕組みを作りつつ、事業を進める。
事業がうまくいくように周りの方の力を借りるが、その一方で関与してくれたメンバーには倍返しでお礼ができるプロジェクトを作るのが、やりたいことをやる基本。
組織を使って世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのかを考える。
将来の自分のビジョンを持つことが重要。
個人的にどうなりたいか、という視点ではなく、世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのか、という視点で考える。
事業責任者や上司の上司の視点を持つことは、自分の立場から離れ、ビジネスを俯瞰し、大局的にみることを意味する。その視点を持った発言や行動は、受け身でなく卑屈でもなく、堂々と相手に伍して接することができ、上司や上層部を説得しうる、ということだ。
自分がどうなりたいかよりも大切なこと。
組織を使って世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのかを考える。
世の中で成し遂げたいもの、貢献したいものを強烈に持って、それを周囲に伝え、行動していると支援者が現れ、ともに実現してくれるように動いていく。
出来るかできないかと考えるとたいていのことはできないと思えてしまう。
そうではなくて、やるかやらないか。
「日本のためにやっている」という思い。
社会のために役立ちたいという志を持っている経営者が成功する。
起業家のように仕事をする上でやるべきこと
企業のビジョンと個人のビジョンとの接点を作る。
ビジョンの重なりを持つと自律的に動くようになる。
⚫︎自らがやらなければいけないこと。(MUST)
⚫︎自身の役割や今期の目標ではないが、会社としてこれをやった方がいい、誰かにこうして欲しいと思っていること→一歩踏み出せば、また時間があればやれるはず。やればできること。(CAN)
⚫︎もし制約がなく自由にやっていいとしたら、例えば自分が社長だったら、あるいは外部のコンサルタントだったら、この会社をこうしたい、こんなことをやりたいと思うこと(WILL/WANT TO)
組織のビジョンと個人のビジョンとの共通点を見出すことが、受け身、やらされ感を持たずに仕事に取り組むためのカギとなる。
ビジョンを作るなら、ポジティブ・アプローチが最適。
ギャップ・アプローチ(問題解決アプローチ)
問題を定義して、原因を分析し、あるべき姿とのギャップをどう埋めるか解決方法を検討し、アクションプランに落とし込む。
問題を解決するのには向いていても、夢を語りビジョンを設定するのには不適。
ポジティブ・アプローチ
組織の強み・価値を発見することから始める。
自分たちの経験から、どのようなときに達成感があり、一体感が醸成され、やる気に満ちていたかを共有する。
強み・価値(ポジティブの源=ポジティブ・コア)を言葉や絵、図を使って皆で模造紙などに表現する。
ポジティブ・コアを使って、我々がどうありたいか、最大の可能性を皆で描く。
それを、即興劇などで表現する。
それが、組織のビジョンだ。
そのビジョンを実現するには、今から何をやるかを皆で考え、取り組みを始めていく。
プロフェッショナルとは、それを行うことで対価をもらう人のこと。
プロとして金をとるには、例えば野球にしてもサッカーにしても、個人の成績、チームの勝利への貢献度、そして人気度(どれだけ集客に貢献できるか)が大きな項目。
成果を出さなければ、いくら練習で頑張っていても、努力していても評価されない。また、誰かが助けてくることを頼るわけにもいかないし、環境のせいにもできない。
一流のプロ選手に共通する態度とは、いかにチームに貢献するか、の一点。
言行もそこに焦点を合わせて一致している。
彼らは決して人に依存はしないし、馴れ合いも好まない。
個人の総和としての力がチームなのであれば、まず個人ができることは自分の力を伸ばすために最大限の努力をすること、結果的にチームとしての連携も含めた総合的なパフォーマンスも高まる。
全体のバランスの中で、プレーヤーがあえて自分個人のスキルアップにフォーカスを向けたプレーは、単なる目立ちたがりであるスタンドプレーに比してグランドプレーと称される。
自立できていない人間のチームプレーという言葉は、馴れ合いを生むだけである。
プロとは「必ず成果を上げること」、そして「相手の期待を上回ること」
自分がどれだけの価値を生むか、意識してみる。
Whatを考え、周囲を巻き込んで実行する。=リーダーシップを発揮する
物事を正しく行う=Howが課題なのはマネージャー
役割を超えて組織のために役に立つと思うこと、あるいは自身がやりたいと思ったことに一歩足を踏み出したとき、はじめてリーダーシップが発揮される。
「いつでも辞められる」と腹を括っていれば、環境に左右されない。
とにかく志を実現したいという軸だけはぶらさないで事業に取り組む。
大きな仕事は企業でこそできる
企業で働くことの最大のメリットの一つは、豊富な会社のリソース(ヒト・モノ・カネ・ブランド)を使えるということ。企業で務めているからには、それを使い倒す。
単に自分のやりたいことを主張するのではなく、会社としてこれが必要だということを提案する。
会社のビジョンと個人のビジョンを重ね合わせ、説得力を生む。
自立の真の意味は「仕事を自ら作り出して、結果までを含めてすべての責任を負っていると考えること」
会社の土壌の中で、どうやって自分の興味や関心があるやりたい方向にもっていくか、がカギ。会社から正当な評価を受けながら、どう自分のやりたい方向にもっていくか。
他者を支援し、育てることが自分の成長につながる。
「成功者」と呼ばれる人たちの人生を見直してみると「自己承認と自己確立」の時代を経て、次第に「他者承認と感謝」の時代へと変化していくケースが圧倒的に多い。
「自己承認と自己確立」を強烈に持っていないと、そもそも世に出てこない。
リスクをとって難易度の高い仕事をやらない限りは、飛躍的な成長はない。
英語でいうコンフォートゾーン、居心地のいいところにいてはダメ。そこには学びがない。常に自分にチャレンジして、常に違和感がある環境にいて、常に学び続ける。
自分の強み、差別化を意識する
開発されていて使うことが動機になるスキル、これが強み。
自分の動機になるスキルを見つけ、それを使うことが重要。
強みにある単独、あるいは限られたスキルをひたすら伸ばし、その分野での第1人者になることを目指す→NO1戦略。
強みを複合的に作り、自分独自の組み合わせで持つことによって、自分の差別化を図ること。→オンリーワン戦略。
自分の強みを作り、差別化していくのか、市場価値を上げるのか、意識してみる。