まだ何も成し遂げてないおばさんブログ

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NCPR(新生児蘇生法)無事更新して万が一に備えてます

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NCPR無事更新しました。ギリギリ。

 

NCPRって何?ですよね。

 

NCPRとは、新生児蘇生法のことで「蘇生に立ち会う医療従事者が誰であっても遅延なき有効な人工呼吸が実践でき、質の高い安全な医療が担保される」ことを基本的なコンセプトとしているもので、内容は5年毎に更新されてます。

 

写真は、その最新のものを受講してますよーという証明書です。

 

コンセプトの大事なところは、医療従事者が誰であっても。というところです。

 

出産って、とてもドラマティックで感動的なものです。ほとんどの方が、幸せなお産をされています。

 

でも中には、赤ちゃんの命に関わることが起こってしまうこともあります。誰の出産であっても、起こります。

 

新生児科医がいないところでも、起こります。

 

うちのNICUは、扉隔てた隣が分娩室になってます。いつでも駆けつけられるよう、分娩室から緊急ボタンが押されると、NICUでブザーが鳴るようになってます。

 

ブザーが鳴ったら救命バッグを持って駆けつけるので、看護師の自分が一番に到着することもあります。

 

誰が赤ちゃんを蘇生するか、というと、一番に駆けつけた自分です。

 

正直、息をしてない真っ黒な赤ちゃんを目の前にすると震え上がります。怖いです。看護師30年近くやってても、です。

 

震え上がって何も出来ない、じゃ、一番に駆けつけた意味がないのです。

 

そのために、NCPRで普段からシュミレーションして訓練しておきます。

 

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アルゴリズムありますけど、冷静に見れるのはシュミレーションしてる時だけです。

 

緊急時は、自分に余裕がなくなって目の前の赤ちゃんしか見れないのはわかってるので、頭で繰り返し叩き込んでおきます。

 

 

その時は、いつやってくるか分かりません。起こって欲しくないけどやってきます。

 

緊急ブザーが鳴って、自分が一番に到着、数年前の出来事です。

 

紫色の赤ちゃんが、あえぎ呼吸をしています。

 

気道確保して口と鼻を吸引して刺激しても、有効な呼吸は出ないし色も悪いままだし心拍も上がってこない。

 

どうしよう!やばい!と不安な気持ちは正直あります。。

 

でもちゃんと手は動いてくれて、人工呼吸を始めます。

 

新生児科医が到着した頃には、自分で呼吸をし始めて、ゆっくり皮膚の色もピンク色になってきたところでした。元気になってくれた!

 

医師が到着するまでのわずか数分ぐらいがめっちゃ長かった!!

 

その赤ちゃんは、様子観察のため1日NICUに入院しましたが、すぐに母児同室できてママと一緒に帰って行きました。

 

 

NCPR大事です。身に染みて感じます。

 

いつ何が起こるかわからない。。分娩に携わる人は、Bコースだけでも取っておくと赤ちゃんとご家族の為になります!!

 

 

 

テストありますけど。。テキストの巻末のテストやっておけば大丈夫です!!

 

 

 

 

こういうシュミレーションを部署でやっておくのも大事です!!