こんばんは。
看護師歴30年になりました。
現在51歳なんですが、結局は辞めないで看護師という職業を続けているなんて、しかも仕事が楽しいと思えてるなんて、若い時は想像もしてませんでした。
ただずっと楽しく仕事をしていたわけではないし、同じ病院に勤め続けたわけではなく、仕事先は少しずつ変えています。
その時は、後ろ向きな気持ちで職場を変えたこともあるし、何でうまくできないんだろう、と毎日落ち込んでいる日もありました。
でも今は、きっとその時のわたしの最大限でやってたんだろうからしょーがなかった、と思えるようになり、その時っていうのは、ものすごく長いスパンでやってくるものなんだな、と納得もしています。
こんな看護師もいるんだ、今辞めようか悩んでる人や辞めてしまった人も、いつでも好きな看護師の仕事に戻れるんだ、という励みになることができたらいいなーと思います。
今思えば、人生の中で仕事の部分は一部分だと思う
転職を繰り返して年収を上げていった!!というすごい方の話しは少し知ってますが(motoさん)、そういうすごい話しじゃなくてごめんなさい。。はじめに謝っておきます。。
今の病院は、転職を繰り返して辿り着いてますが、わたしの場合、転職のきっかけは、結局のところワークライフバランスだったんじゃないかと思います。
思いますって、自分のことなのに断言出来ないのは、ちゃんと俯瞰できてないからですよねー。人生一部は反省します。。笑
でも現在、満足して生きてるからこんな人生もありだと思えてます!笑
今、働いてる病院は、12年目になります。ずっとNICU病棟にいて異動はしてません。
ついでに言うと、今の職場は今のわたしの本望で、願ったり叶ったりの場所です。
新生児看護は得意で大好きな分野で、わたしの強みでもあり拠り所でもあります。たぶん、異動命令があったら、この病院は胸を張ってやめると思います。
わたしの転職事情
30年のうちの12年が現職の急性期総合病院のNICU病棟看護師です。
それまでの18年、何をしていたかというと。
1〜3年目は赤十字系総合病院の小児科病院看護師をしていました。そこに10床の小さな未熟児室があり、新卒の時から新生児看護をしていました。
3年間でその病院は辞めました。
理由はいろいろありましたけど、一番はずっと小児科で仕事をしたいと思ったから。その病院は4年目以上になると部署移動があったんです。悩んだ結果、小児専門病院に転職しました。
4〜10年目の7年間は、小児専門病院のNICUで働きました。
ここでの経験は大きかった!いろいろと大きかった!!たくさん学び自信にも繋がりました。
28歳で結婚しました。仕事もプライベートも充実していたはずでした。
しかし。
心を病んでしまいました。。
今でもそのときのことをきちんと振り返ってないんですが、おそらく当時のわたしの力量ではキャパオーバーだったんだと思います。
すごく楽しかった仕事なのに行くのが辛くなり、ついに行けなくなりました。7年間もお世話になったのに、師長とは話をしましたがスタッフには挨拶もせず、ドロップアウトしました。31歳でした。
半年ぐらい、仕事しないでダラダラ過ごしてました。
体調は戻ってましたが、ドロップアウトしたことで、どこか堂々としていられない、逃げ癖のある自分になってしまってました。
看護師以外の違う仕事をしようかな、と思ったりもしましたが、やりたいことが見つからず。結局、看護師のパートを探しました。
NICUならすぐ動けると思って、NICUがある病院のパートとして働き始めることにしましたが、希望が通らず、違う部署に回されました。(←回された、とか。。この言い方する辺り、受け身でやる気なしです。ご迷惑かけました。)
この病院は、半年の契約で辞めてしまいました。前職のドロップアウト以後、人や場に馴染めない感覚があったように思います。
この病院を始め、看護師11年目〜17年目はずっとパート勤務です。この頃のことを仕事人生だけで見ると、暗黒時代とも呼んでいます。笑
仕事は馴染めなくて、ずっと堂々としていられない感覚がありました。
プライベートでは、32歳で子どもを産みました。
子育てをしながらの仕事は、健診センターやら耳鼻科外来やら脳外科外来やらを転々としながらパートを続けていました。
子育て時期と重なっていて、夜勤はしない、土日は出来る限り休む、という条件で仕事をしていました。
結婚や出産という大きめのライフイベントを経ても、変わらないエネルギーで仕事をできる人もいるかと思います。
わたしもできる、と思ってたんですが、切り替え下手で不器用なところがあって、瞬間瞬間での充実感は感じていたものの、仕事とプライベートのバランスがうまくできていない、と、いつも悩んでいました。
仕事を思うようにできない時期があって当然
パート看護師最後の1年は、介護の仕事をしました。
准看護師さんや介護福祉士さん、ヘルパーさんと、他職種の中で働いたこと、医療ではなく介護の世界で働いたことが、すごく気分転換になりました。ただただ楽しかったです。
超変則な勤務時間でしたけど、理解がある職場で、無理せず子育てしながら仕事できました。自由な時間が増えたこともあって、落ち込むことが少なくなり、徐々に仕事に対する自信を取り戻していけました。
ウダウダしていた8年間の暗黒時代に、ようやく光が差し込んできた気がしました。
今思えば、どっちつかずで悩んでばかりいないで、もっと子育てに重心を置いた働き方をしていたらよかった、いや、わたしは子育てに重心をおいている、と腹を括ればよかったと後悔しています。
うまく出来なくて当然だった、わたしにとってその時間は子育てが大事だったし、その子育て中心の時間は、人生の中で二度とないものだったから。
ライフスタイルに合わせて働き方を変える、転職する、などはありだし、仕事においての暗黒時代は人生のうちのたった一部だったんだなーと思います。
またやりたいように仕事ができる時がくる
そんな時に、家の近くにできた新しい病院にNICUもある、という情報を得ました。
NICUを離れて8年。子どもは小学生になっていました。
病院見学に行くと、小児専門病院で働いていた時の同僚がいました。好きな部署で働ける、働き方も希望通りで大丈夫、という話を聞きました。
まだ消えていなかった新生児看護が好き、という気持ちが叶い、今に至ります。
病んでもいないし、自分で考え、赤ちゃんと家族のために、同僚と楽しく仕事をしています。
看護師は国家資格です。
いったん辞めてもキャリアは0にはならないし、多様な働き方から仕事は選べます。そして、バリバリ働ける時はまた来ます。
いろんな働き方があると思います。そして仕事は人生の全てではなく一部です。
わたしは、暗黒時代のわたしに言いたい!!
そんなに落ち込まなくても、またやりたいように仕事できる時がくるよ。
その時はたくさんの経験を積んでいて、若い時にやりたいようにやっていた時よりさらに、やりたいようにできるよ。
今しかできないことは何か、よーく考えてみよう!きっと正しい答えが見つかると思います!!