勉強会を主催する機会がどんどん増えてます!(自分が企画して増やしてしまっている!)
回を重ねるたび、だんだん準備に時間がかからなくなってはきたんですけど、道筋立てるのには毎回頭を悩ましてます。
型みたいなのがあれば、どんな勉強会やセミナーを企画しても応用できて、効率よく、狙い通り進められ、充実感のある勉強会になると思い。
型作りに少し時間をかけてみました。
これでさらに、効率アップになると思います!!
それでは、勉強会の作り方まとめておきます。
〇〇のための学びの必要性
勉強会を受ける側(勉強会の参加者)は、それまでに、どのような経験や情報に出会っているかにより、その行動が選択、決定されています。
経験や情報の出どころは、家族、友人、地域社会、学校教育、職場、インターネット、マスメディアなど、様々です。
その、「〇〇について」の勉強会後、参加者が学び情報を獲得し、その後納得のいく行動を選択するためには、「情報」「理解」「自信」「支援」がキーワードとなります。
キーワードが意図的に組み込まれた勉強会を作っていきます。
しかし。
一度に多くのものを詰め込みすぎず、参加者が理解できる範囲内での情報を提供するようにします。おそらく、ものにできるのはひとつぐらいだと思っています。
情報内容は参加者の状況とニーズにあっているかを考えて組み立てていきます。
普段から、ニーズにはアンテナ立てておきたいですね。
伝えたいことがたくさんあればシリーズ化して、1回にひとつのテーマでプログラム、順番は参加者のスキルが段階的に習得できるように組み立てます。
勉強会の形式
講義形式:一度にたくさん参加者に情報提供できるというメリットがある。
参加型:価値観や行動の変容のためには、少人数の参加型クラスが効果的。
わたしは、大勢の前で話すのが苦手。
緊張して声が出ないし、準備万端、練習していったとしても、話したいことが全然伝えられない。。(情けないですが、なかなか慣れないし治らない。。)
なので、少人数参加型でわいわい勉強会をするのが好きです。
シーンとしたところで一人で喋っていると緊張感がMAXになってしまうので、冒頭から参加者がガンガン発言して心地よくざわざわしているような勉強会を好んでやってます。
少し時間がたってリラックスしてきた頃に(あくまで自分主体でプログラムしてしまっている。。)伝えたいことをじっくり話すようにしています。
グループディスカッションやワークショップなどのアクティビティは、ピアサポート力や意思決定力を強化し、依存を低下させて自主性が高まる、と言われています。
※アクティビティ:活動や体験
※ピアサポート:同じような立場同志によるサポート(横のつながり)
参加者が、お互い作用し影響しあいながら共通の目標を達成したという達成感、目標を達成できるチームのメンバーであるという満足感を、得ることができるようなアクティビティを計画します。
勉強会を少人数制にするか、参加者が多数の場合は少人数のグループを作ります。
その方が各々が意見や質問が出しやすく、情報交換が活発に行われるからです。
参加者同士でシュミレーションしたり話してもらってると、勝手に経験を分かち合って学び合ってくれてます。笑
自分が単に、知識伝達を目的とした講師という立場であれば、自分が教える側、参加者が教えられる側、と一方的になってしまいますが、参加型にすることによって、予想以上に参加者の学びが増えていく(ついでに主催した側も!)、という嬉しいことが起こります。
参加型勉強会の企画
参加型勉強会は、参加者の相互交流や振り返りから気付きを引き出し、学びに繋げていきます。その学びが、勉強会で得るもの、勉強会をする目的です。
そのため、何のために勉強会をしているのか、目的(ゴール)が明確である必要があります。勉強会後、目標か達成されなければ開催の意味が薄まります。せっかく時間を割いて参加している参加者の満足感も低くなります。
ゴールが明確で参加者と共有できていると、アクティビティがグループディスカッションだったりワークショップだったりしても(自由度が高めな勉強会であっても)、ふさわしい道筋を通ってゴールに達成していきます。
主催者だけでなく参加者全員が、まずは、この勉強会の目的・目標を共有することが、始まりになります。
目的:この勉強会は「何のため」なのか、一言で表現します。
目標:この勉強会後参加者に、どうなって欲しいのか、具体的に考えていきます。
観察可能な参加者の行動として、
「~について話し合える」
「~について説明できるようになる」
「リストアップできる」
「選択できる」
「計画できる」など。
勉強会終了後の参加者のイメージとして、
「~に自信が持てる」
「~に前向きになる」
「~のイメージが持てる」など。
目標も明文化して、共有しておきます。
目標は①認知(知識を得る)②精神運動(活動に影響を与える精神的プロセス:感情・集中力・気分)③情意(心持、意思)の領域で、立てておくとよいとされています。
参加型勉強会のプログラム例
目的を踏まえた効果的な学び合いの場となるように、伝えたい内容を厳選してプログラムを構成していきます。
プログラムは、各セッションでテーマと目標を決めていきます。
参加者のニーズに沿ったアクティビティを選択していきます。
勉強会の導入では、以下を説明し、参加者がプログラムの全体像をつかみ、安心して参加できるようにします。
- スタッフの自己紹介
- 勉強会の目的や進め方の説明
- 連絡事項・諸注意
プログラム本体は、メインテーマに沿って、以下を組み合わせてセッションを進めつつサブテーマを展開していきます。
- レクチャー(講義):聞く、見る、考える、学ぶ、気づく、変わる
- ワークショップ(協働):話し合う、体験する、制作する、学ぶ、変わる
- リフレクション(省察):分かち合う、内省する、深め合う、気づく、変わる
プログラム例
①レクチャー:写真、スライド、テキスト
↓
ワークショップ:デモンストレーション、シュミレーション
↓
リフレクション:グループディスカッション、グループ発表
知識→体験→気づき
②リフレクション:ペアインタビュー
↓
レクチャー:先輩からの体験談(インタビューダイアログ)
↓
ワークショップ:デモンストレーション、シュミレーション
気づき→情報→実践
③ワークショップ:ラベルトーク、体験
↓
リフレクション:個人、グループでの振り返り
↓
レクチャー
頭、体を動かす→振り返り→情報を加えて理解
④ワークショップ:ブレーンストーミング、創作
↓
ワークショップ:ロールプレイング、事例検討
↓
ワークショップ:ラベルトーク、親和法
ワークショップと振り返りを繰り返し、間に情報提供を組み込む
まとめは、全体を通しての質問、振り返りをします。次回の予告や関連する企画の紹介などがあれば、最後に話します。
プログラム実践の留意点
- 参加者に共通する関心ごとで、実用的な話題を各セッションのテーマにする。
- 理解しやすい、身に着けやすいことから始め、知識とスキルが段階的に習得できるように組み立てる。
- セッションごとに、目的と進め方を分かりやすく説明し、参加者が何をすることが求められているのかはっきりと理解できるようにする。
- 話している内容と、視覚媒体(映像、絵、写真、図表)を一致させる。
- コミュニケーションスキル、特に非言語コミュニケーションの重要性を認識する。
- 判断や、批判をされないという安心感を持つことができる場を作る。
- グループワークで参加生徒多様性を保つためには、グループは6人が望ましい。全体の参加者人数によっては、セッションを進行するメインファシリテーターと小グループを担当するファシリテーターで役割分担をしながら進める。
- 時間配分は、プログラムの目的により優先順位の高いものに十分な時間をとる。
- 休憩時間のゆとりも計算。
- 参加度が高くなるほど時間通りに進まないこともあるため、自由に使える時間を組み込んでおく。
- まとめの時間を多めに設定する。
- 会場の温湿度、照明、外からの騒音、BGMなどに配慮し、参加者にとって快適な環境となるようにする。
- 目的・目標を達成するために、最適な空間となるように、会場や座席のレイアウトを考える。
- 設備や視聴覚機器の作動確認をしておく。
- プログラムの修正や改善のために、参加者からの口頭でのフィードバックやアンケートを通してクラスの評価を行う。
この本を参考に作りました。わりと丸パクリ。